甲子園出場校の吹奏楽部顧問たちが酷暑に悲鳴「今夏は鉄板で目玉焼きを作れるか実験する」
「応援団は自校が出場する前の試合の途中から、アルプススタンドの指定された場所で待機します。これが直射日光だと本当にキツイ。以前は1時間半ほど炎天下の中で待機したこともあった。今は延長戦のタイブレークが採用されて幾分はマシになりましたけど。今夏は例年以上の暑さです。待機場所を日陰にしてもらうように頼もうと思っています。部員の服装も、これまで下半身は制服でしたが、今回からはジャージに変え、上半身は白地でメッシュの風通しのいいシャツを着ることになりました。とにかく暑い。主役は球児たちなので、あまり意見をするつもりはないのですが……。応援席がどれだけ暑いか、鉄板を持って行き、太陽光で目玉焼きが作れるか実験しようと思っています(笑)。もちろん、焼け上がらなくても卵は無駄にせず、食べますよ」
■直射日光を受けると木管楽器は割れてしまう
九州国際大付高(北九州市=2年連続9回目)の西村顧問も暑さを警戒している。
「福岡県大会の決勝戦では部員2名が熱中症になりました。夏の甲子園の応援は前任校を合わせて6回経験しています。生徒が体調不良を起こすことはしょっちゅうでした。なので、水分補給は徹底させます。最低でも500ミリリットルのペットボトル4本、そのうちの1本か2本は凍らせて持ってこさせる。試合中は回が変わるごとに給水を呼び掛けて……。演奏する生徒は私以上にしんどいはず。例えば、1人の打者が何球も粘っていると、吹奏楽部はずっと楽器を吹きっぱなしですから。大事にならないよう、生徒たちの意識を高めていきたい」