大谷翔平の胸中は…マリナーズはトレード期限で主力放出も“ヒリヒリする9月”で地区首位争い

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GMの能力や編成方針の差が2チームの明暗を分けた

 一方、エ軍のミナシアンGMは場当たり的な補強を繰り返し、目先の利益を追い求めているという。

「今季デビューした遊撃のネトが故障した6月にはべテランのエスコバー(34=前メッツ)を獲得したが期待外れでした。エスコバー獲得の見返りに若手を放出しただけに、チームにはむしろマイナスになった。両GMの能力や両球団の編成方針の差が明暗を分けたといえるでしょう」(友成那智氏)

 14年を最後に8年連続でPSから遠ざかっているエンゼルスはこれまでも補強の失敗を繰り返してきた。「カネは出すが口も出す」ことで知られるアーティ・モレノ・オナーの方針から過去の実績を重視して、ピークを過ぎた選手と長期契約を交わすなど、補強の失敗は枚挙にいとまがない。7年総額約360億円の巨費を当じながら、故障がちでチームの足を引っ張り続けるレンドンが最たる例だ。

「大谷はこれまで好投したり、一発を放ってもチームの勝利に結びつかないケースがあった。大谷個人としては投打ともマ軍戦で結果を残している(5勝0敗、防御率1.87、打率.250、17本塁打、48打点)とはいえ、同地区で対戦が多いだけに、両チームの差を身をもって痛感していることでしょう。大谷が熱望する『ヒリヒリする9月』を過ごすライバル球団の戦いぶりを見て、自軍のフロントや編成に愛想を尽かしているかもしれません」(友成那智氏)

 エンゼルスは12日から敵地シアトルで対マリナーズ3連戦。大谷も遠征先には同行している。彼我のとてつもなく大きな差をグラウンドレベルで感じているに違いない。

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