中日4位・福田幸之介 キャッチボール直撃で失明寸前も…ハンド経験者の小柄でタフな母の献身
福田幸之介(中日4位・投手・履正社高・18歳)
身体能力に恵まれ、幼少期は水泳やサッカーもやっていた福田は、一般企業で事務を務める母・寿子さん(44)の献身的なサポートがあって今に至る。
寿子さんはハンドボールで短大に推薦入学を果たしたスポーツウーマン。その寿子さんが言う。
「私の身長は153センチで小さいほうです。ハンドのポジションはサイド。走ることが求められたので背が小さくても困りませんでしたが、野球選手となると話は違います。幸之介も私の背の小ささを気にしていたみたいで。『いっぱい食べて寝かせるから背が伸びないのは私のせいにせんといてな』と。中学入学後は背が伸びるよう、寝てる間に足を引っ張ってあげたりしましたね」
福田と同じ左利きの寿子さんは、福田の小学時代は右手にグラブをはめて毎朝のようにキャッチボールの相手を務めた。
小学4年の冬の早朝だった。日が昇る前の暗い中、いつものように2人でキャッチボールをしていた。
「最初のほうはゆっくり投げてなぁ」