佐々木朗希は常にマイナー降格と隣合わせの崖っぷち…実績十分の先発陣ゴロゴロで代わりはいくらでもいる
結果を出し続けるしかない
「昨季2ケタ勝利を挙げた先発もストーンただひとり(11勝)。続くのはグラスノーの9勝です。ドジャースのフロントは必ずしも先発に2ケタ勝利を求めていない。その代わり、投げたときに結果を出してくれというスタンス。それだけの実力も実績も備えた投手をあえて飽和状態にして、代わる代わるフレッシュな状態で起用するプランなのです。そうやって勝率を上げるだけではない。すでに人気も知名度もある先発を交代で起用することによって、ファンを飽きさせないことも考えています。ただ、強いだけでは集客面で限界がありますから」
佐々木はまさしくドジャースにフィットする存在と言えるのではないか。
「ただし、佐々木を除く先発候補はメジャー契約を確約され、40人枠にキープされることが確実です」と、前出の特派員がこう続ける。
「彼らはたとえ故障で離脱してもIL(負傷者リスト)に入るだけでマイナーに降格することはない。それだけの実績があり、それなりのカネも払っているからです。でも、マイナー契約の佐々木は違う。ドジャースの2A、3Aには若手有望株がゴロゴロいて、先発も毎年のようにメジャーデビューしていますからね。佐々木が故障で離脱しようものなら、彼らと入れ替わりでマイナー落ちを余儀なくされる可能性は高い」
佐々木以外は故障してもロースター枠を外れないけれども、メジャー枠を確約してもらっていない佐々木だけは別。フリードマン編成本部長は佐々木に関して、登板間隔に注意しながら起用していくことを示唆しているものの、少しでも不安があるようならマイナー降格は待ったなし。要するに、常にマイナー落ちと隣り合わせの状況で投げ続けなければならないのだ。
まして、これまでのように「しっくりいかないから」などと自分から言い出そうものなら、即マイナー。「マイナーから這い上がって世界一の投手になる」のが目標だとすれば、ドジャースでは結果を出し続ける以外ないーー。
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図太い神経の持ち主としても知られる佐々木はロッテ時代、しばしばチーム内から顰蹙を買ってきた。「ある事件」ではベテランがブチギレて説教したほどだったという。いったい何が起きていたのか。
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