モンキッキーさん「夜通し歩いた経験が書道に生きている」
メシは、相方がスーパーに勤めてたから、売れ残りの野菜を少しもらってきてくれて、「焼き肉やろう!」と。肉はないから紙に「肉」と書いて、野菜と一緒に網で焼いたりして。「肉は焼けるの早いなあ、紙だから」と2人で笑ってましたよ。食べませんでしたけど、「肉」も習字でバシッと書いてました。それも今の書道に生きてます(笑い)。
家庭教師もしていました。教えてると、どうしても教え子の字が気になっちゃって。何の教科でも正解かどうかより「この字、もっとしっかり書こう」と、字の書き方ばかり教えてました。結果的にその子はクラス一番の美文字になりました。その後、志望の学校に受かったかはわかりませんけど(笑い)。
目黒雅叙園の電気の基礎工事の仕事もしました。だから近年、雅叙園の前を親子で通った時は「ここはパパが造ったんだよ」と自慢してました。
金のない時代、忘れもしません。後輩のキャイ~ンの天野(ひろゆき)くんが競馬をやっていて「ヒシアマゾン、絶対くるから馬券買った方がいい! 巨額な富を築ける」と言ったんですよ。僕は競馬はやらないけど、「よし、わかった」とすぐ銀行で全財産の5万円を下ろして1点買いしましたよ。