モンキッキーさん「夜通し歩いた経験が書道に生きている」
書道を本格的に始めてからはお笑いをやっていた時より百パーセント、収入がドーンと下がりましたよ。でも、うちの妻が「お金のことは任せて。あなたは書道だけやっていればいいから、お金のことは気にしなくていい」と言ってくれました。僕が存分に書道に打ち込めるように、テレビに出て稼いで、家庭を支えてくれた。だから、貧乏というより妻に苦労をかけた時期でした。妻のかがみです。
でも、妻は稼ぐだけじゃなくて、知らないうちに僕のバイクを売って車もコルベット入れて2台あったのに黙って売っちゃってました。でも、金がない若い頃に、歩いて身につけた健脚と体力で車がなくても平気でした(笑い)。
■寿司屋の店名を書く仕事がひっきりなし
書道に専念させてもらった甲斐があり、今、看板の文字を書かせてもらう仕事が増えました。依頼は店からが多く、筆文字で店名を書く店が多いお寿司屋さんの仕事がかなりあります。これも若い頃に夜中歩いては看板を見てた経験が生きた。人生って無駄なことはないんだと思います。お金がないからといって部屋にこもらず、外に出ててよかったなと。