同じ研究者は、「殺虫剤を何度も使ううち、遺伝子レベルで耐性ができる現象はこれまでも見られた」とし、ピレスロイド系殺虫剤に耐性のあるアタマジラミが10年前に発見されてから増加の一途をたどっていると語っています。
しかし、このスーパー・ライスは殺虫剤への耐性が強いとはいえ、症状が重いわけではありません。「殺虫剤への耐性の研究もまだ限定的なものである」と指摘する研究者もいて、親たちに対しパニックにならないよう呼びかけています。
▽シェリーめぐみ ジャーナリスト、テレビ・ラジオディレクター。横浜育ち。早稲田大学政経学部卒業後、1991年からニューヨーク在住。