皮肉屋はボケやすい 脳の活性化促す「笑い」でリスク回避

公開日: 更新日:

 タレントの有吉弘行しかり、マツコ・デラックス坂上忍と、テレビは相変わらず毒舌キャラが席巻している。シニカルなトークが人気になっているが、実は、その行為が脳にダメージを与えているという。要するに、同僚や部下を皮肉ってばかりいるアナタは、認知症のリスクが高まるらしい。医師で医療ジャーナリストの森田豊氏がこう言う。

「“皮肉思考”は、認知症の発症に関わることが明らかになっています。毒舌やブラックジョークのように、誰かを陥れようとする笑い(悪口)は脳の活性化にはつながらず、脳の一部だけを酷使した状態になる。結果、脳の働きを低下させて認知症につながる、と考えられます」

 その根拠になっているのが、2014年のイースト・フィンランド大の研究で、同大の研究チームは「皮肉屋は認知症になりやすい」ことを発見している。平均71歳の高齢者男女1449人を対象に、考え方が皮肉っぽい人と認知症の発症率を調べた。8・4年間の追跡調査の結果、考え方が皮肉っぽい人は、そうでない人に比べて認知症が3倍も発症しやすいことが分かったという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  2. 2

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  3. 3

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    大河ドラマ「べらぼう」の制作現場に密着したNHK「100カメ」の舞台裏

  1. 6

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  2. 7

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  3. 8

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  4. 9

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり

  5. 10

    トランプ関税への無策に「本気の姿勢を見せろ!」高市早苗氏が石破政権に“啖呵”を切った裏事情