遺伝子変異からがんのタイプを見分け創薬や治療に役立てる

公開日: 更新日:

 土原医師は、もともとは消化器外科医でスタートしたが、臨床医として当時のがん治療の限界を感じた。手術しても、抗がん剤を使ってもダメ、どうしたら進行がんが治るのか。

 それで肝炎のゲノムの研究をしようと、大学院に進学したのが基礎研究の道に進むきっかけだったという。

「この10年で精密医療の恩恵が最も大きいのは肺がんです。その成果を他の臓器のがんにもどんどん応用していきたいと思います」

△石川県出身。1993年金沢大学医学部卒後、同大付属病院研修医。2000年東京医科歯科大学大学院を修了し、オンタリオがん研究所(カナダ)研究員。国立がん研究センター東病院臨床開発センター、早期・探索臨床研究センターのTR分野長を務め、15年から現職。〈所属学会〉日本癌学会、日本臨床腫瘍学会、日本分子生物学会など。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「餅」で尿意ストップ! 映画の途中にトイレで席を立ちたくないなら

  2. 2

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  3. 3

    永野芽郁は映画「かくかくしかじか」に続きNHK大河「豊臣兄弟!」に強行出演へ

  4. 4

    阿部巨人が企む「トレードもう一丁!」…パ野手の候補は6人、多少問題児でも厭わず

  5. 5

    永野芽郁&田中圭の“不倫LINE”はどこから流出したか? サイバーセキュリティーの専門家が分析

  1. 6

    天皇一家の生活費360万円を窃盗! 懲戒免職された25歳の侍従職は何者なのか

  2. 7

    気持ち悪ッ!大阪・関西万博の大屋根リングに虫が大量発生…日刊ゲンダイカメラマンも「肌にまとわりつく」と目撃証言

  3. 8

    広島新井監督がブチギレた阪神藤川監督の“無思慮”…視線合わせて握手も遺恨は消えず

  4. 9

    自民にまた「政治とカネ」問題!太田房江氏に選挙買収疑惑、参院選公認めぐり大阪でグチャグチャ泥仕合

  5. 10

    イケイケ国民民主党に陰り? 埼玉・和光市議補選は玉木代表が応援も公認候補まさかの敗北