カテーテルを痛む場所まで移動し微細血管もろとも神経を消失させる
奥野院長が「痛みと血管の関係」を発見したのは、がん治療を行っていた勤務医時代。がんにできる新生血管を薬剤で潰すと、「痛みが楽になった」という患者が多くいたからだ。2007年から運動器カテーテル治療の研究を始め、これまで治療した患者は約1500人に上る。まだ知る人ぞ知る治療法だが、国内外で行う医師が徐々に増えつつある。
治療費用は保険適用外(自費)で、運動器カテーテル治療が1部位1回27万円(税別)~、注射治療は1回6000円(同)。長年続く痛みに困っていたら、相談してみてはどうか。
▽埼玉県出身。2006年慶応義塾大学医学部卒。川崎市立井田病院、クリニカETで勤務。12年慶応大大学院博士課程修了後から江戸川病院勤務。17年10月クリニックを開業。〈所属学会〉日本整形外科学会、日本IVR学会など。