孤独<2>離婚・別居は近親者の死より深刻
健康に悪いといっても、単身生活そのものが悪いのではありません。問題なのは「孤独感」。数年前「おひとりさま」という言葉がはやりましたが、ひとりでも人生を楽しめる人は、あまり心配いりません。
どんなときに孤独を感じるかは人それぞれ。しかし、孤独感と精神的ストレスが密接に関係していることは、間違いありません。ストレスの種類と大きさを分類したものに、有名な「ホームズ・ラーエのストレス指標(Holmes―Rahe Stress scale)」があります。人生で出合う、さまざまなストレスの大きさを、数値化したものです。国立循環器病研究センターのホームページにも載っているので、ご興味のある人はアクセスしてみてください。
その中から特に孤独感の原因となり得るストレスを選び出して、<表>にまとめました。最大のストレスは「配偶者の死」で、ストレス強度はマックスの100になっています。次いで離婚や別居など。近しい人たちとの別れは、強い孤独感を引き起こします。
■子供の独立やペットの死も引き金に