著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

孤独<2>離婚・別居は近親者の死より深刻

公開日: 更新日:

 特に日本の中高年は妻や夫だけが頼り、父母や兄弟姉妹らとの人間関係だけがすべてという人も多いため、より深刻です。これらの理由は現役世代の自殺の原因ともよく一致しています。最近では「子供の独立」に伴う、母親の「空の巣症候群」(一種のうつ状態)が注目されています。また「近親者の死」の中にはペットロスを加えてもいいでしょう。

 仕事に関係するものでは、「解雇・失業」のストレスが最大、「退職」もほとんど同じ強度になっています。

 中高年男性には、職場や仕事上の人間関係がすべてという人が少なくありません。仕事を失うことで孤独感を強める人は大勢いるはずです。「職責上の変化」には出世もありますが、降格も入ります。例えば、50歳を過ぎて、それまで部長だった人が、部下なしの担当部長に異動になると、途端に社内で孤立してしまうことがあります。誰も飲みに誘ってくれず、自分から誘っても断られれば、孤独感が一層募ります。

「生活環境の変化」や「住所変更」なども、人によっては孤独感の原因になり得ます。単身赴任が長かった人などは要注意。家に戻っても居場所がなく、昼間からパチンコ店に入り浸りでは、寂しいばかりの余生です。

 以上のいずれかに心当たりのある人、またその恐れのある人は、すぐに孤独対策を考えた方がいいでしょう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」