安静時の「異常なし」は要注意 心電図検査の“盲点”を知る

公開日: 更新日:

「午前中は動悸がひどくて、胸も痛むんです」

 高血圧糖尿病で受診されている60代の男性はそうおっしゃいました。ところが、安静時12誘導心電図は案の定、正常。そこで欠かせないのが、ホルター心電図検査。手のひらサイズの携帯型心電計で、病院で胸に複数の電極をつけたまま帰宅し、24時間の心電図をチェックするものです。男性にもホルター心電計を装着してもらいました。

 翌日、取り外して心電図を解析すると、翌朝は50分近くにわたって脈拍が上昇する頻脈が続いていました。放置すると危険なので、総合病院の循環器科に紹介。アブレーションというカテーテル治療で、その不整脈はよくなり、今は元気に生活されています。中高年の方の心電図検査は、異常なしほど要注意といっていいでしょう。

(梅田悦生・赤坂山王クリニック院長)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  2. 2

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  3. 3

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  4. 4

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  1. 6

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  2. 7

    永野芽郁“二股不倫”疑惑でCM動画削除が加速…聞こえてきたスポンサー関係者の冷静すぎる「本音」

  3. 8

    佐々木朗希が患う「インピンジメント症候群」とは? 専門家は手術の可能性にまで言及

  4. 9

    綾瀬はるかは棚ぼた? 永野芽郁“失脚”でCM美女たちのポスト女王争奪戦が勃発

  5. 10

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり