何かをうまくできない夢を見て目覚めた時はほぼ低血糖
ただしこれらは、覚醒している間に意識障害を起こした時の話だ。就寝中の低血糖だと別の表れ方になることが多い。同じ情景が夢に出てくるのなら分かりやすいのだが、そうとも限らない。
よくあるのは、原稿を直している夢だ。あるくだりを、何度も何度も書き改めている。もっとうまい表現方法があるはずだと探る一方で、「いや待てよ、ここであのことにも触れておいたほうがいいのでは?」と気が移ろい、文章がどうしてもまとまらない。
あるいは、数学の問題を解こうとしても解けないとか、洗面台の排水口が洗っても洗ってもきれいにならない、といった夢になる場合もある。「何かがうまくいかずに焦っている」という強迫的な内容である点では共通している。
そういう夢を見て目覚めた時、血糖値を測ると、たいていは低い。「早く手を打て」と本能が警告しているのだろう。