症状は人それぞれ違うのに安易にネットに頼るから間違える
これは、ネットだけの問題ではない。認知症について書かれた本もそうだ。認知症になると表れる症状について、いろいろ書かれているが、これはあくまでも平均値なのである。
例えば、アルツハイマー型なら記憶障害や判断力の低下、妄想、徘徊などと書かれているが、拙著「ゆかいな認知症」には記憶障害がない方も結構いる。というより、人によって症状が違っていて、十人十色なのである。
私は、認知症の人とは「障害者」であると思っている。その障害の種類や程度は人によってそれぞれ違うのに、安易にネット情報に頼るから間違うのである。
では、どうすればいいか。簡単だ。その人の何が問題なのかを、本人に聞けばいいのである。