赤ワインより強いと注目されるウイスキーの「抗酸化」作用
意外にも最近は若者を中心にウイスキーが人気だそうです。そのため国産の高級ウイスキー(なぜか国産だけですが)は品薄状態が続いているそうです。
健康情報に敏感な皆さんなら、ウイスキーが「エラグ酸」を豊富に含んでいることをご存じのはず。植物が持つポリフェノールのひとつで、ウイスキーを熟成させる木樽からジワジワと染み出てきます。それが最近になって、赤ワインのポリフェノールよりも抗酸化作用が強いらしいと注目を集めているのです。
もうひとつ、エラグ酸にはがんを予防する効果があるといわれています。実際、細胞レベルやマウスの実験で、少しばかり抗がん作用があることが確認されています。ただし生身の人体でも同様の効果が得られるかは、まだはっきりしていません。
エラグ酸に限らず、他のポリフェノールにも、大なり小なりがん予防効果があると考えられています。
細胞内で発生する活性酸素の多くは、抗酸化酵素の働きによって無害化されますが、なかにはその防御網をかいくぐり、染色体のなかで守られているDNAを酸化してしまうこともあるのです。すると酸化された場所で遺伝情報が狂ってしまいます。