著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

大豆食品摂取と死亡リスクが論文に 納豆で長生きは本当?

公開日: 更新日:

 大豆は植物性食品の中でもタンパク質が豊富で「畑の肉」などと呼ばれることもあります。豆腐や味噌、納豆など、大豆は日本人の食卓に欠かせない食材のひとつですよね。大豆はタンパク質のほかにも、食物繊維やミネラル、イソフラボンなどの成分を豊富に含み、健康に良いイメージがあります。

 そんな中、大豆食品の摂取状況と死亡リスクの関連を検討した研究論文が、英国医師会誌の2020年1月号に掲載されました。

 この研究では、45~74歳の日本人9万2915人(男性4万2750人)が対象となりました。研究参加者は、アンケート調査の結果に基づき、大豆食品の摂取量に応じて5つのグループに分けられ、死亡リスクとの関連性が検討されています。なお、研究結果に影響しうる年齢、喫煙・飲酒状況、糖尿病の病歴などの因子で統計的に補正をして解析をしています。

 平均で14・8年にわたる追跡調査の結果、男女ともに、大豆食品の摂取量と死亡のリスクに明確な関連性を認めませんでした。ただし、発酵大豆食品(納豆・味噌)について解析をしたところ、最も摂取量の少ない人と比べて、最も摂取量が多い人では、男性で10%、女性で11%、それぞれ統計学的にも有意に死亡リスクが低下しました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」