家族3人がコロナに感染…自宅療養を漢方薬で乗り切った
Aさんは熱が37.3度で、倦怠感と腰や肩の痛みがあった。そこで藿香正気散(かっこうしょうきさん)、玉屏風散(ぎょくへいふうさん)を処方し、さらに板藍根(ばんらんこん)とビタミンCを飲んでもらうことに。娘は頭痛、鼻詰まりがあり、コロナと判明する前に高熱が出たが、現在は平熱。藿香正気散、川芎茶調散(せんきゅうちゃちょうさん)の各処方と板藍根、ビタミンCを。
息子は、咽頭痛、頭痛、鼻詰まり、39度の熱。藿香正気散と玉屏風散、板藍根、ビタミンCを出した。なお、漢方薬を氣生薬局で受け取り、Aさん宅のポストへ投函する役目は、感染していないAさんの友人が担った。
「板藍根は抗ウイルスに使われることで中国で非常に有名な生薬で、これは基本として服用してもらい、それ以外では同じ発熱でも熱の上がり方が異なるなど違いがあったので、三者三様で処方しました。さらにAさんには毎日、電話で症状を報告してもらい、必要があれば薬を替えました」
Aさんは1日で熱が35度台まで下がったが、腰痛と肩甲骨から首筋までの強烈な筋肉痛のような痛みに襲われた。久保田さんは引き続き3種類の漢方薬、ビタミンCを服用することと、湿布を痛みのある部分に貼るよう指示。1月13日には痛みは、ほぼ取れた。