菜食主義生活を送ったジョージの基本は「地中海食」だった
これらの素材を考えると、彼らの食はいわゆる穀物、野菜、果物、オリーブオイルが中心の「地中海食」スタイルだったことがうかがえます。2012年、ある英国の雑誌に各種のダイエット法を比較した記事が掲載されました。それによれば、地中海食が体重減の点においてはもっとも効果があったことが報告されています。
音楽ライターであるアラン・クレイソン著の「ジョージ・ハリスン」(プロデュース・センター出版局刊)によれば、コンサート観賞の際にはベイクドビーンズとフライドポテトを食べていたと記されています。また、ジョージ、リンゴほかエリック・クラプトン、ボブ・ディラン、レオン・ラッセル、ラビ・シャンカール(インドのシタール奏者)ら当時のそうそうたるミュージシャンが多数参加した「バングラデシュ難民救済コンサート」(1971年)の際には、楽屋にインド風ベジタリアン食があったこと、また、ラビ・シャンカールの甥であるクマール・シャンカールが、ジョージとパティのためにインド料理を作ったことも記されています。