菜食主義生活を送ったジョージの基本は「地中海食」だった
■再婚した妻オリビアはメキシコ流ベジタリアン食に腕を振るった
ジョージのアルバム「リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド」(1973年)には、食事中の演奏メンバーの写真が掲載されていて、テーブルにはパン、フルーツ、ワインはのっていますが、肉類はありません。その写真の中心にいるジョージはほっそりとしており、当時からメタボリック・シンドロームとは無縁だったことがうかがえます。
その後、ジョージはパティと離婚、1978年にメキシコ系米国人のオリビア・トリニアード・アリアスと再婚します。
2人の生活は子供の誕生とともに親密さを増しますが、もともとジョージの思想に強く共鳴していたオリビアは、食に関してもジョージ流を踏襲し、メキシコ風ベジタリアン料理に腕を振るったようです。
残念なことに、ジョージは肺がん、そして脳腫瘍を患い、2001年11月、58歳の若さでこの世を去ります。彼の真面目な性格から考えて、菜食主義を終生貫いたに違いありません。