腎臓<下>腎臓を守るために必要な運動強度とメニュー 筑波大医学部教授が解説

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 つまり、【レベル1】として、生活の中でなるべく歩く機会を増やす。【レベル2】では「1日30分歩く」など、目標を決めて歩く。【レベル3】では、週末などにスポーツを始める……といった具合に、無理のない範囲で徐々に運動レベルを上げながら、運動習慣を身につけていくのだ。

 そして継続のためには「楽しいこと」も重要で、家族や友人など仲間と運動することも意識するといい。

 いきなり「きつい」と感じる運動はNG。勧められるのは、「楽」から「ややきつい」と感じる程度の運動。運動・活動の強さは「METs(メッツ)」という単位で表すことができる。安静時の状態を「1メッツ」として、腎機能改善には「5~6メッツ」の運動が適しているという。

■運動強度の例

 3メッツ:掃除、普通歩き、ゲートボール。4メッツ:庭仕事、少し速く歩く、水中ウオーキング。5メッツ:早歩き、ダンス、ゴルフ。6メッツ:軽いジョギング、水泳(ゆっくり)。


「3~4メッツの運動は、強度は低いものの、積み重ねることで効果が期待できます。5~6メッツの有酸素運動では呼吸や脈がやや速くなり、少し汗ばんできます。これを1日30分程度行うのが理想です。ケガ予防のためにも、運動の前後には準備運動や整理運動をしっかり行ってください。体調が悪いときは、無理せず休みましょう」

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