サッカー選手に相次ぐ心臓トラブルの一因は「冠動脈起始異常」の可能性
起始異常があるかどうかは、心臓エコーと心臓CTを組み合わせた検査でわかります。近年の検査機器は心臓や血管の状態を詳細にチェックできるようになったので、不安がある人は一度検査を受けておくといいでしょう。
起始異常があっても15歳未満では一般的には手術はせず、経過観察となります。15歳を越えている人は、何らかのトラブルが出た場合に、いくつか確立されている治療法の中から最適な治療を選択します。中でも、将来的に最もトラブルが起こりにくい方法は冠動脈を正しい位置に付け替える手術です。ただ、難度が高い手術なので実施している医療機関は限られるのが現状です。
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