歯(上)虫歯の新たなメカニズムに対応した予防法 歯科医が指南

公開日: 更新日:

「砂糖をたくさん取ると血糖値スパイク(血糖値の急激な変動)が起こります。その結果、DFTが逆流する。このとき口内の細菌が、歯の内部に吸い込まれることで虫歯になる。砂糖の摂取という原因と、虫歯になるという結果は同じですが、その間のメカニズムが違うのです」

 人は砂糖を取ると、血液中に含まれるブドウ糖の量が増え、血糖値が上がる。そのとき体は、インスリンを分泌して上がった血糖値を下げるように働く。これは自然な人体の反応で、血糖値の上下がなだらかな曲線を描いていれば問題ない。しかし、血糖値の上下が急激な角度を描くのが「血糖値スパイク」だ。

 血糖値スパイクは血管内壁を傷つけるので、糖尿病動脈硬化、虚血性心疾患、脳血管疾患、関節性リウマチなどの発症にもつながる。

 DFTの逆流を防いで虫歯を予防することは、さまざまな病気の予防にもなる。そのためにも、炭酸飲料、菓子、菓子パンなどの砂糖を大量に使った加工品は極力控えるようにした方がいいという。

 歯周病の発症も食事と関係がある。歯周病を防ぐには「炭水化物の摂取を極力減らすこと」という。多く含むのは「白米」「パン」「麺類」「サツマイモ」「トウモロコシ」「砂糖」といった食品だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    フジテレビ「第三者委員会報告」に中居正広氏は戦々恐々か…相手女性との“同意の有無”は?

  3. 3

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  4. 4

    兵庫県・斎藤元彦知事を追い詰めるTBS「報道特集」本気ジャーナリズムの真骨頂

  5. 5

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  1. 6

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 7

    冬ドラマを彩った女優たち…広瀬すず「別格の美しさ」、吉岡里帆「ほほ笑みの女優」、小芝風花「ジャポニズム女優」

  3. 8

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 9

    やなせたかし氏が「アンパンマン」で残した“遺産400億円”の行方

  5. 10

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」