歯(上)虫歯の新たなメカニズムに対応した予防法 歯科医が指南
「炭水化物を取ると、1時間以内に胃や小腸でブドウ糖に分解されます。ブドウ糖の一部はエネルギー源として使われますが、余った分は脂肪細胞に取り込まれ、脂肪細胞を大きくします。巨大化した脂肪細胞からは、体に炎症を起こす作用がある悪玉アディポサイトカインが分泌され、糖尿病、高脂血症、高血圧、動脈硬化などを引き起こします。これが歯茎に作用すると、歯周病を引き起こすのです。歯周病も生活習慣病なのです」
一日を振り返って、朝にパン、昼に麺類、夜に白いご飯を食べているというケースなら、完全に炭水化物の取り過ぎ。また、食後30分たってから、爪ようじで歯の表面または歯と歯の間を掃除してみる。もし、汚れがつくようだったら、炭水化物の食べ過ぎという。
次回は、歯と体を健康にさせる生活習慣を紹介してもらう。