著者のコラム一覧
安井謙二整形外科医

東京女子医大整形外科で年間3000人超の肩関節疾患の診療と、約1500件の肩関節手術を経験する。現在は山手クリニック(東京・下北沢)など、東京、埼玉、神奈川の複数の医療機関で肩診療を行う。

「肩」に問題ありと思っていたら「首」からくる神経痛だった

公開日: 更新日:

 頚椎症性神経根症は、加齢による頚椎の変性で神経根が圧迫されて生じる症候群です。肩回りに痛みが生じるので五十肩と思われがちですが、前述の通り、肩関節自体には問題ありません。また責任神経が支配する筋力の低下、腱反射減弱、感覚障害が認められます。ただし、肩関節の可動域制限、可動時痛はなく、動き自体もスムーズです。

 首を過度に反らすと神経根が圧迫されることが多いため、うつぶせでの読書や天井に向けての作業で痛みが出てきます。また猫背だとパソコン作業でも相対的に首は反ることになります。いずれも、頚椎症性神経根症の人は要注意です。

 なお、神経根は脊髄から左右に枝分かれした細い神経で、首の神経根は左右に8本ずつあり、それぞれが体の決まった部分を支配します。痛みが肩甲上部にあれば第5、6神経根症が、肩甲間部・肩甲骨部にあれば第7、8神経根症が疑われます。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」