恐山と玉川温泉には“救い”を求める人々が集まっていた
先日、NHKの番組でタモリさんが下北半島の恐山を訪れているのを懐かしい気持ちで見ていました。
50年ほど前になりますが、およそ半年間だけ下北半島の大畑町にある病院に月曜日から火曜日午前中まで毎週勤めていた経験があります。月曜日は外来診療、午後は往診、そのまま当直、火曜日は朝から数人の胃X線造影検査を行いました。
病院から最寄りの大畑駅までは、野辺地駅、下北駅で乗り換えがあります。吹雪の中、駅のホームで電車を待つのは大変でした。また、陸奥横浜駅近くで見えた一面の菜の花畑がとても印象に残っています。
恐山には、5回以上は訪れたと思います。途中、足の太い寒立馬に遭遇することがありました。赤い橋があって、三途の川、賽の河原がありました。もうこの世ではない、石を積んだ小さな山がたくさんありました。そこには植物が生えていません。
あちこちに立てられた赤い風車がたくさん回っていました。きっと、亡くなった赤ちゃんのために立てたのだと思いました。なんとなく、たくさんの魂がさまよっているような雰囲気です。硫黄が噴出している岩もありました。