ぐっすり眠れない…すぐできる睡眠の質を向上させる4つのポイント
作業療法士の菅原洋平氏は国立病院機構で脳のリハビリテーションに従事していた経歴から、現在、クリニックの睡眠外来で、脳や生体リズムにアプローチした睡眠の質を高める方法を指導している。ポイントを聞いた。
マットレスなどを扱う「エマ・スリープ」の調査によれば、9割の人が睡眠の質に関して何らかの悩みを抱えており、悩みの上位3つが「寝ても疲れが取れない」「途中で目が覚める」「すっきり起きられない」だった。菅原氏が言う。
「睡眠の悩みを抱える方に話を聞くと、多くの方が、睡眠欲求に基づいて寝ているのではなく、『寝る時間だから』などと時間管理で寝ています。しかし睡眠には生体リズムや脳が関係しており、それを考慮せずにベッドに入ると、寝つきが悪かったり、起床時間の何時間も前に目が覚めたりする。質の高い眠りを得るには、いわばトレーニングが必要です」
具体的にはこうだ。
【1】目覚めたら窓から1メートル以内に寄る
脳の松果体から分泌されるホルモンに、メラトニンがある。体内時計に働きかけ、覚醒と睡眠を切り替える働きをする。