「納豆」がアナフィラキシーを起こすケースが…クラゲに刺された人は要注意
■食品添加物をチェックする
気になるのは、PGAは納豆とはまったく関係のない食品にも、保存料、増粘量、うまみ成分などとして広く使われていることだ。
たとえば、冷やし中華のたれ、スポーツ飲料、缶コーヒーなどにも使われている。さらには、化粧品、保湿剤、せっけんなどにも含まれていて、クラゲに刺された経験がなくても、PGAの刺激を繰り返すことで徐々にその反応が大きくなる可能性がある。
実際、17年の神奈川県の医療機関の報告ではクラゲに刺された経験のない14歳の男児が、中華クラゲを食した後にアナフィラキシー症状を起こした症例を報告している。
医療機関で食用クラゲ4種類を使って調べたところ、タコクラゲに反応があったという。この男児はその後、多くのアレルゲンの項目を調べられたが目立ったものはなかったという。
「いずれにせよ、このアレルギーのある人は、しっかりと添加物などをチェックしてから食物を口にするようにしなければなりません」
ちなみに、納豆アレルギーの有無は専門性の高い皮膚検査で調べる必要がある。
あなたは大丈夫?