ワシントンDCの大学キャンパスに緊急避妊薬の自動販売機がお目見え
ワシントンDCのジョージ・ワシントン大学に緊急避妊薬の自動販売機が登場し、ニュースになっています。
販売がスタートしたのは「プランB」という商品名で売られている緊急避妊薬。一般にモーニング・アフターピルと呼ばれる薬のひとつで、セックスで避妊に失敗してから72時間以内に服用、ホルモンの働きで一時的に排卵を遅らせ、妊娠を防ぐ効果があります。
アメリカではこうした緊急避妊薬は、薬局で処方箋や身分証明書なしで買うことができ、ネットでの購入も可能です。ではなぜそれがあえて今回、大学のキャンパスで売られることになったのか? 販売を後押ししたのは学生自治会だったと伝えられています。
アメリカでは昨年6月、最高裁が「人工妊娠中絶の権利は憲法で保証されない」という判断を下し、全米50州のうち14州で、中絶は事実上全面禁止となりました。大学のあるワシントンDCでは合法であるものの、全米から学生が集まる有名校だけに、生徒たちのショックと動揺は大きく、せめて緊急避難薬だけでも手軽に手に入るようにしてほしいという要望があったのだそうです。