真夏の野外フェス…煌々と光るステージライトが頭痛を誘発することがある
コロナ禍で開催が控えられていた野外での音楽フェス。昨年あたりから復活の兆しでしたが、今年は本格的に全国あちらこちらで開かれるようですね。
「野外音楽フェスに行くよ。片頭痛持ちだよ」という方は、「どうか興奮し過ぎないで」ということをお願いしたいと思います。片頭痛は、強い光、大きな音、香り。これらによって脳が興奮状態になることで発生してしまう──。これまで何度もそうお話ししてきました。
真夏の野外音楽イベントは、日中は照り付けるような強い日差しがあり、夜は夜で煌々と光るステージのライトがあります。ほかに、意外と気になるのが人から発せられる「におい」。汗を気にして強めの香水をつけたり、香りつきの制汗剤を使用する人が多い。
アルコール類を飲んで、呼気に強いにおいを漂わせる人も。フェスは人々の距離が近く密集しているので、片頭痛持ちの人は入り交じったにおいに敏感に反応してしまいます。
また、当然、会場では大きな音が鳴り続けている。これらに加え、音楽に乗って楽しむことで脳の血管が興奮状態でギュッと締まっていく。ところが、ライブが終わると興奮状態も一息つき脳の血管が一気に広がる。このときにひどい頭痛に襲われることがあるのです。