清水俊彦
著者のコラム一覧
清水俊彦東京女子医大脳神経外科客員教授

東京女子医大脳神経外科客員教授。「汐留シティセンターセントラルクリニック」の頭痛外来には全国から患者が訪れる。

真夏の野外フェス…煌々と光るステージライトが頭痛を誘発することがある

公開日: 更新日:

 コロナ禍で開催が控えられていた野外での音楽フェス。昨年あたりから復活の兆しでしたが、今年は本格的に全国あちらこちらで開かれるようですね。

「野外音楽フェスに行くよ。片頭痛持ちだよ」という方は、「どうか興奮し過ぎないで」ということをお願いしたいと思います。片頭痛は、強い光、大きな音、香り。これらによって脳が興奮状態になることで発生してしまう──。これまで何度もそうお話ししてきました。

 真夏の野外音楽イベントは、日中は照り付けるような強い日差しがあり、夜は夜で煌々と光るステージのライトがあります。ほかに、意外と気になるのが人から発せられる「におい」。汗を気にして強めの香水をつけたり、香りつきの制汗剤を使用する人が多い。

 アルコール類を飲んで、呼気に強いにおいを漂わせる人も。フェスは人々の距離が近く密集しているので、片頭痛持ちの人は入り交じったにおいに敏感に反応してしまいます。

 また、当然、会場では大きな音が鳴り続けている。これらに加え、音楽に乗って楽しむことで脳の血管が興奮状態でギュッと締まっていく。ところが、ライブが終わると興奮状態も一息つき脳の血管が一気に広がる。このときにひどい頭痛に襲われることがあるのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も

    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も

  2. 2
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 3
    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

  4. 4
    阪神岡田監督の気になる進退 来季続投がスジだが…単純にそうはいかない複雑事情

    阪神岡田監督の気になる進退 来季続投がスジだが…単純にそうはいかない複雑事情

  5. 5
    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  1. 6
    大谷への理不尽な「ボール球」ストライク判定は差別ゆえ…米国人の根底に“猛烈な敵愾心”

    大谷への理不尽な「ボール球」ストライク判定は差別ゆえ…米国人の根底に“猛烈な敵愾心”

  2. 7
    巨人・岡本和真「急失速の真犯人」…19打席ぶり安打もトンネル脱出の気配いまだ見えず

    巨人・岡本和真「急失速の真犯人」…19打席ぶり安打もトンネル脱出の気配いまだ見えず

  3. 8
    新関脇・大の里の「大関昇進の壁」を親方衆が懸念…看過できない“練習態度”の評判

    新関脇・大の里の「大関昇進の壁」を親方衆が懸念…看過できない“練習態度”の評判

  4. 9
    高橋一生「ブラック・ジャック」高視聴率も続編困難か…永尾柚乃“完璧ピノコ”再現に年齢の壁

    高橋一生「ブラック・ジャック」高視聴率も続編困難か…永尾柚乃“完璧ピノコ”再現に年齢の壁

  5. 10
    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し