片頭痛持ちが「チーズをつまみに赤ワイン」を絶対に避けるべき理由
前回は「片頭痛持ちの人は食事の際に気をつけていただきたいポイント」として、血管を拡張させる食材をいくつかお話ししました。オリーブオイル、チーズなどの発酵乳製品や、サラミやソーセージ。赤ワインも挙げましたが、今回は赤ワインについてもう少し補足をしたいと思います。
「赤ワインは体にいいって言われてなかったっけ?」と思う方もいらっしゃることでしょう。
たしかに赤ワインには抗酸化作用があるポリフェノールが多量に含まれているため、体内の酸化を抑制し、アンチエイジング効果が期待できるといわれています。
が、実はこのポリフェノールは片頭痛持ちの人にとってはやっかいな存在。なぜなら、血管を拡張させる作用があるからです。つまり、脳血管も拡張させ周囲の三叉神経を刺激してしまう。
ただ、最近では「赤ワインと片頭痛の関係性」について、新しい考えも出ています。
それは「ポリフェノールだけではなく、保存料や色素の存在も血管を拡張させる原因となっているのではないか」ということ。実際、私の患者さんの中にも、手に入りやすいお手頃価格のワインを飲むと決まって頭痛が起きるが、高級なものならそこまで酷くはならない」とおっしゃる方も何人かいらっしゃいます。