清水俊彦
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清水俊彦東京女子医大脳神経外科客員教授

東京女子医大脳神経外科客員教授。「汐留シティセンターセントラルクリニック」の頭痛外来には全国から患者が訪れる。

母親が片頭痛持ちの場合は子供に7割以上の確率で遺伝する

公開日: 更新日:

 片頭痛は親から子供へと遺伝することが多く、母親が片頭痛持ちの場合、子供が女の子でも男の子でも7割以上の確率で遺伝します。子供は自分の症状を明確に伝えることができない。そのため、なかなか「片頭痛持ち」であることがわからないのが難しいところです。

 子供の片頭痛では、頭痛を発症する前に次のような症状が出ることが多い。「乗り物酔い」「立ちくらみが多い」「しょっちゅうお腹が痛くなる」「寝言が多い」「寝相が悪い」「落ち着きがなく多動気味」「まぶしさに敏感で苦手」「夜中に突然起きる」などです。においに敏感だったり、ひとつのことに異常に執着する子供もいます。

 なぜ、このような症状が見られるのか。

 それは、片頭痛持ちとして生まれた子供は、ほかの子供よりも脳が過剰に興奮しやすいから。つまり、上記に挙げたような症状は、脳の興奮症状が原因であるということです。

 これらの症状がある子供は、その後成長とともに頭痛を訴えるケースが多いのですが、大人と違って頭痛症状の継続時間は短めで、続いても4時間以内。1~2時間でケロリとすることも。

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