著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【牛乳】夕方に果物と一緒に取ると骨を丈夫にしてくれる

公開日: 更新日:

 牛乳は基本的に一年中流通していますが、牛乳中の脂肪が高くなる時季は冬! 寒い冬を乗り越えるために脂肪分の高い濃いミルクが出るのが特徴です。

 ミルクという言葉自体は、紀元前4000~3000年にできたといわれているそうです。メソポタミア文明やインダス文明のころの古い書物を見ると、確実に乳製品としての位置付けがなされていたことがうかがえます。

 日本へは中国から朝鮮半島を経て伝わったとされ、日本最古の医学書「医心方」にも薬のように飲むよう記載があります。その後、薬のイメージが抜けきらないことや、軍馬の飼育に力を入れていたことから広まらなかった酪農文化ですが、それが再び注目されるようになったのは徳川吉宗が房総に馬と牛の牧場をつくったのがきっかけ。初めは肺結核や感染症の薬やサプリメントなどがつくられ重宝されていました。明治以降になって乳製品は普及し、第2次世界大戦後には子供の栄養補助のため、学校給食で牛乳が広まるまでになりました。

 そんな牛乳に含まれる栄養素で最も着目したいのはなんといってもカルシウム! 骨や歯の健康に不可欠な栄養素で、成長期の骨形成や骨粗しょう症予防に役立ちます。一緒に含まれる乳糖やカゼインホスホペプチドは効率的なカルシウムの吸収を助けてくれるのです。また、乳糖が乳酸菌の増殖を促し、善玉菌のバランスを整え、便通を改善することもわかっていますし、良質なタンパク質も豊富に含まれます。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  4. 4

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 5

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  1. 6

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  2. 7

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり

  3. 8

    天皇一家の生活費360万円を窃盗! 懲戒免職された25歳の侍従職は何者なのか

  4. 9

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  5. 10

    遅すぎた江藤拓農相の“更迭”…噴飯言い訳に地元・宮崎もカンカン! 後任は小泉進次郎氏を起用ヘ