血糖値が急上昇する「花粉症ステロイド治療」…糖尿病予備群も注意

公開日: 更新日:

 花粉症の季節がやって来た。街中や電車内で鼻をグズグズする人を見かけることも。この季節は花粉症の症状を和らげるために注射を受けたり、薬を噴霧したりする人もいるはずだ。しかし、その中には副作用として血糖値を急上昇させ、糖尿病の人がインスリン注射が必要になったり、糖尿病予備群の人が糖尿病治療をスタートせざるを得なくなるケースもある。糖尿病専門医で「しんクリニック」(東京・蒲田)の辛浩基院長に話を聞いた。

「いまだに“注射一発で花粉症の症状が劇的に改善される”と言われ、『ステロイド筋肉注射』(ケナコルトA)を受けている人がいますが、要注意です。たしかにステロイドは抗炎症作用があり、1回注射すると1~3カ月程度効果が持続する。そのため、ワンシーズン乗り切れる魅力的な治療法に見えます。しかし、ステロイド筋肉注射にはさまざまな副作用があります。そのひとつが血糖値の上昇です」

 ステロイドはインスリンに反応して血糖を取り込む筋肉や脂肪組織の機能を抑制し、肝臓から新たな糖をつくり出し分泌させる。また、インスリンの分泌を抑制し、食欲を高めるなどして血糖を急上昇させるリスクがある。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人のW懸案「ポスト岡本和真&坂本勇人」を一気に解決する2つの原石 ともにパワーは超メジャー級

  2. 2

    反撃の中居正広氏に「まずやるべきこと」を指摘し共感呼ぶ…発信者の鈴木エイト氏に聞いた

  3. 3

    松本潤、櫻井翔、相葉雅紀が7月期ドラマに揃って登場「嵐」解散ライブの勢い借りて視聴率上積みへ

  4. 4

    遠山景織子 元光GENJI山本淳一との入籍・出産騒動と破局

  5. 5

    永野芽郁&田中圭の“不倫LINE”はどこから流出したか? サイバーセキュリティーの専門家が分析

  1. 6

    だから高市早苗は嫌われる…石破自民に「減税しないのはアホ」と皮肉批判で“後ろから撃つ女”の本領発揮

  2. 7

    中居正広氏vsフジテレビは法廷闘争で当事者が対峙の可能性も…紀藤正樹弁護士に聞いた

  3. 8

    ユニクロ女子陸上競技部の要職に就任 青学大・原晋監督が日刊ゲンダイに語った「野望」

  4. 9

    吉岡里帆&小芝風花の電撃移籍で様変わりした芸能プロ事情…若手女優を引きつける“お金”以外の魅力

  5. 10

    佐々木朗希が患う「インピンジメント症候群」とは? 専門家は手術の可能性にまで言及