血糖値が急上昇する「花粉症ステロイド治療」…糖尿病予備群も注意

公開日: 更新日:

■飲み薬でも注意が必要

「勘違いしてはいけませんが、ステロイド薬自体は非常に有効性の高い薬剤で、喘息やアレルギーの薬など幅広い用途があります。なのになぜステロイド入りの筋肉注射薬による花粉症治療が問題になるかと言えば、ステロイドが体外に排泄されず長期間体内に残ると副作用が出やすくなるからです。逆に喘息の場合は、気管支への噴霧によって少量を、場所を限局して投与していますし、小児のアレルギーにしても、段階を踏んで使用することで全身に影響が及ばないようにしているのです」

 ステロイドの副作用には、糖尿病の発症、重症化以外に、注射した皮膚が陥没したり、感染症にかかりやすくなったり、副腎機能の不全が起きたり、高血圧緑内障のリスクが高くなるなど多岐にわたる。

 気になるのはステロイド糖尿病は注射だけでなく、飲み薬などでも長期にある程度の量を使用し続ければ発症する可能性があることだ。持病の薬の中には自分では気づかないだけでステロイドが含まれているケースもゼロではない。そのうえ、花粉症治療にステロイドを使えば、ステロイド糖尿病を発症することになりかねない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    遠山景織子 元光GENJI山本淳一との入籍・出産騒動と破局

  2. 2

    巨人「松井秀喜の後継者+左キラー」↔ソフトB「二軍の帝王」…電撃トレードで得したのはどっち?

  3. 3

    反撃の中居正広氏に「まずやるべきこと」を指摘し共感呼ぶ…発信者の鈴木エイト氏に聞いた

  4. 4

    巨人のW懸案「ポスト岡本和真&坂本勇人」を一気に解決する2つの原石 ともにパワーは超メジャー級

  5. 5

    永野芽郁&田中圭の“不倫LINE”はどこから流出したか? サイバーセキュリティーの専門家が分析

  1. 6

    松本潤、櫻井翔、相葉雅紀が7月期ドラマに揃って登場「嵐」解散ライブの勢い借りて視聴率上積みへ

  2. 7

    吉岡里帆&小芝風花の電撃移籍で様変わりした芸能プロ事情…若手女優を引きつける“お金”以外の魅力

  3. 8

    【今僕は倖せです】のジャケットに表れた沢田研二の「性格」と「気分」

  4. 9

    吉田拓郎の功績は「歌声」だけではない イノベーションの数々も別格なのだ

  5. 10

    裏金自民が「11議席増」の仰天予想!東京都議選告示まで1カ月、飛び交う“怪情報”の思惑