脊柱菅狭窄症の「馬尾型」は手術が必要になるケースが多い

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 これまで実際の患者さんの実例を挙げながら、腰痛にはさまざまな原因があることをお伝えしてきました。ここで改めて、その中でも比較的多い「腰部脊柱管狭窄(きょうさく)症」を取り上げたいと思います。

 背骨は骨、椎間板、神経の3つから出来ています。病名からもわかるように、この病気は、脊柱管(背骨の中心に位置する神経の通り道)が狭窄され、神経が圧迫されることで起こります。

 脊柱管狭窄症には、神経根型、馬尾型、混合型(神経根型と馬尾型のミックス)の3タイプがあります。神経根型は、薬やリハビリなどの保存療法が有効なケースが多い。一方、馬尾型や混合型はそれだけでは不十分で、外科的手術などをしなければならないケースが多くみられます。

 主な症状としては、腰から下のしびれや痛み。背筋を伸ばして立っていたり歩いたりすると、太ももや膝から下にしびれや痛みが出て歩きづらくなり、少し前かがみになったり、腰かけたりすると、しびれや痛みは軽減されるのが特徴です。

 また、よくあるのが間欠性跛行(かんけつせいはこう)。これは、歩き始めるとお尻や脚にしびれや痛みが現れ、休むと楽になるが、再び歩き始めるとまた痛みが現れるというものです。

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