日本語における「相づち」は単なる応答ではない…共感の手段
日本人は、会話において独特の文化を持っているといわれています。
例えば、「はい」と「いいえ」。「昨日はよく眠れましたか?」といった質問を、日本語のほかに英語や韓国語、オランダ語といった各国の言語で返答速度を比較したところ、日本語は平均にして0.007秒で返ってくるというデータがあります。
英語のYesとNoが0.24秒といわれていることに鑑みると、いかに日本の「はい」「いいえ」がとても速い反射速度で行われているかがわかると思います。日本人は、会話における世界屈指の“食い気味民族”だともいわれているんですね。
また、日本のコミュニケーションにおいて「相づち」は大きな役割を果たしますが、実はこの相づちに関しても独特だといわれています。
相づちは単なる応答ではなく、話し手の感情や意見に対する共感を表現する手段にもなります。相づちや合いの手を入れることで、話し手と聞き手の心理的距離を縮めることができるため、うなずいたり、「そうなんだ」などのリアクションは、とても有効な手段となります。