医療スタッフが頻繁に自宅に上がり込む状況に気疲れしてしまう
責任感が強い性格で、スタッフに頼りすぎることをよしとせず、お仕事がお忙しい中、自分のできることを増やし、いつしか医療・介護の手技を積極的に看護師から学ぶようになりました。
点滴の流れを調節する器具であるクレンメの閉じ方に始まり、2種類の輸液を調節できる三方活栓の扱い方をマスター。輸液を止めたとき、血管内にカテーテルをつなげたままにしておく場合があるのですが、その中をある溶液で満たし、血液の凝固を防ぐヘパリンロックの使用と、何本使ったかを日付とともにメモに残すなど、看護師と変わりなく患者さんのサポートをお手伝いしていただけるようにまでなったのでした。
「明日、いつごろに来ていただく予定でしょうか?」と娘さん。そして、こう続けます。
「いつも最後に私がヘパリン(点滴)のロックをしているんですが、明日は私が日中外出する予定で、戻るのが18時以降になります。もし可能なら18時以降に点滴が終わるようにしていただけないでしょうか? 大事をとって19時くらいに終わるようにしていただければ一番ありがたいです。午前中に来てもらうとなると、なかなか難しいと思ったので」