(13)ダイレクトリプログラミング研究を一変させた転写因子カクテル

公開日: 更新日:

 従来、受精卵がさまざまな臓器や組織に分化していく過程は一方向であり、一度分化した細胞は元の未分化の細胞には戻れないとされてきた。しかし、近年の研究により、さまざまな細胞を特定の機能を持つ細胞に変化させる仕組みには「転写制御」が重要な役割を果たしていることがわかってきた。

 まず、転写について説明する。私たちの体は、DNAに刻まれた約2万個の遺伝子の情報をもとに、約10万種類以上のタンパク質を作ることでできている。タンパク質を作るには、まずDNAの二重らせん構造がほどかれ、RNAポリメラーゼと呼ばれる酵素が片側の鎖を読み取ってメッセンジャーRNA(mRNA)前駆体を合成する。この過程を「転写」と呼ぶ。 次に、mRNA前駆体から遺伝情報に関係しない部分(イントロン)が除去され、必要な部分(エクソン)がつなぎ合わされて完成したmRNAができる。これを「スプライシング」と呼ぶ。

 mRNAは細胞核から細胞質に移動し、タンパク質を作るリボソームに付着し、遺伝情報に従ってアミノ酸を結合させ、タンパク質を作る。この過程を「翻訳」といい、遺伝情報がDNAからRNAを経てタンパク質へと伝達される一連の流れを「セントラルドグマ」と呼ぶ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    大谷の今季投手復帰に暗雲か…ドジャース指揮官が本音ポロリ「我々は彼がDHしかできなくてもいい球団」

  3. 3

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり

  4. 4

    フジ反町理氏ハラスメントが永田町に飛び火!取締役退任も政治家の事務所回るツラの皮と魂胆

  5. 5

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  1. 6

    “下半身醜聞”川﨑春花の「復帰戦」にスポンサーはノーサンキュー? 開幕からナゾの4大会連続欠場

  2. 7

    フジテレビ「中居正広氏に巨額賠償請求」あるか? 「守秘義務解除拒否」でウソ露呈

  3. 8

    今田美桜「あんぱん」に潜む危険な兆候…「花咲舞が黙ってない」の苦い教訓は生かされるか?

  4. 9

    Kōki,『女神降臨』大苦戦も“演技”は好評! 静香ママの戦略ミスは「女優でデビューさせなかった」こと

  5. 10

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ