グループホーム管理人はメチャクチャ楽、使える時間がたっぷりだが…大変なのは私的な相談
グループホーム管理人編
「俺って世間知らずだなぁ」と、おのれの無知をかみしめることがある。グループホームの管理人の面接を受けたときがそうだった。「報酬1万5000円。入居者の食事を作る仕事です」という募集広告に応募したら「面接においでください」との連絡を受けた。
場所は都内の住宅街にある民間アパート。1階の部屋で社長の小川氏(仮名)が待っていた。グループホームという言葉から、若者が共同で住むシェアハウスをイメージしていたのだが、精神疾患を抱えた人たちの住まいだった。
小川氏の会社が2階の7部屋と面接をした1階の部屋の計8部屋を借り上げ、利用者7人は2階に住んでいる。男性6人、女性1人。管理人は普段、1階に待機している。小川氏が言う。
「病気はあるけど親元を離れて自立したい方たちが利用なさっています。みなさん、昼間は仕事に出て、夕方に帰ってくる。仕事は管理人というより“寮母”と呼んだほうが分かりやすいかな。ただ、男性スタッフも働いています」
利用者の部屋は1K。小川氏によると、この近辺の1Kの家賃相場は7万2000円で、利用者はこれに食費などを上乗せした料金を払っている。具体的に料金がいくらなのか質問したが、「行政からの補助が出ている人もいるので、一概に申し上げられません」とはぐらかされてしまった。