自民派閥“パー券裏金”疑惑 安倍派議員の秘書らを東京地検特捜部が任意聴取していた
自民党派閥の政治資金パーティーをめぐる問題で、東京地検特捜部が、キックバックを受け、裏金づくりをしていたとされる安倍派「清和政策研究会」の所属議員の秘書らから任意で事情聴取をしていたことがわかった。6日複数のメディアが報じた。
特捜部はこれまで、収支報告書作成の経緯などについて各派閥の事務方から事情聴取を行ってきたが、新たにキックバックを受けていたとされる安倍派議員の秘書らからも任意で事情聴取したという。
安倍派では、派閥からの還流で複数の議員が昨年までの5年間で1000万円以上を受領。さらに数千万円を受領した議員もいることが判明した。特捜部は、政治資金規正法違反(不記載・虚偽記入)の疑いで、資金の流れなどについて捜査。受領額が突出した議員を洗い出し、13日の国会閉会後、一斉に聴取する見通しだ。
一方、安倍派に強い影響力を持つ森喜朗元首相と同派幹部の西村経済産業相、世耕参院幹事長が5日夜、都内のホテルで2時間半ほど会食した。特捜部が本気で捜査に乗り出したことを受け、疑惑に対する対応を協議したとみられる。