戸田建設×五洋建設 建設業界で「海洋土木」に強い2社を比較
能登半島地震から約1カ月が過ぎました。避難所での厳しい生活を強いられている被災者は大勢います。ここへきてようやく政府は生活再建のための支援金などを打ち出しましたが、被災した高齢者らは体力だけでなく精神面でもつらい日々が続きます。
一方で、復興への動きにも目を向けなければなりません。道路の陥没、のり面の崩壊、被害を受けた漁港……。復旧には時間がかかるでしょうが、建設会社が担う役割は少なくありません。
今回は建設業界で、準大手といわれる「戸田建設」と「五洋建設」の社員待遇を比較してみます。
戸田建設の創業は1881年に遡ります。東京・赤坂で「戸田方」として請負業を開始。1908年に戸田組に改称しました。いまでは業界トップクラスの自己資本を持ち、大手ゼネコンに並ぶ位置づけとなっています。海上土木は首位級で、早稲田大学や明治大学、慶応義塾図書館など多数の建築物を手掛けています。
五洋建設の創業は1896年。広島県呉市で水野組でスタートしました。1967年に五洋建設の社名に変更。現在は海洋土木の最大手として知られます。呉港や佐世保港など軍港工事、国内建設を中心とした準大手です。海外でもシンガポールのオーチャードターン・プロジェクトなどを受注しています。