著者のコラム一覧
相澤冬樹ジャーナリスト・元NHK記者

1962年宮崎県生まれ。東京大学法学部卒業。1987年NHKに記者職で入局。東京社会部、大阪府警キャップ・ニュースデスクなどを歴任。著書『安倍官邸vs.NHK 森友事件をスクープした私が辞めた理由』(文藝春秋)がベストセラーとなった。

性的暴行容疑で逮捕の“関西検察のエース”は森友事件全員不起訴時の検事正だった

公開日: 更新日:

 “ケンちゃん”逮捕の報に検察内外で激震が走った。大阪地方検察庁の元検事正で弁護士の北川健太郎容疑者(64)のあだ名だ。準強制性交の疑いで25日、大阪高等検察庁に逮捕された。東大や京大出身者が多い検察内で金沢大学卒業後に任官し、西日本検察の要職を歴任。最後は大阪地検のトップ、検事正で退官した“関西検察のエース”だけに、逮捕の知らせは驚きをもって受け止められた。

■財務官僚の背任も立件されるのでは…淡い期待を抱いた

 ケンちゃんの“女性問題”というと思い出すエピソードがある。高知地方検察庁のナンバー2、次席検事から大阪へ戻る転出前に、地元の担当記者たちが送別の宴を催した。彼は単身赴任だったが、引っ越しを手伝うため妻が高知を訪れていた。彼は妻を連れて送別会に出席したが、会場で某民放の女性記者と親しげな様子を見せた。妻はその場では何も言わなかったが、翌日、高級ブランドバッグのリストを示す。彼に選択の余地はなく、「えらい高くついた」と周囲にこぼしたという。

 このエピソードを「だから女性問題を起こす」と捉えることもできるだろうが、周囲はむしろ「妻の面前で脇の甘さを見せるアホ(関西的な意味で)なおっさん」と捉えていたように思う。

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