自民・塩谷立氏に議員辞職を迫った“一般人”森喜朗元首相の何サマ…《まるで「マフィア」》
《「元総理大臣」というだけで、有権者から選ばれた国会議員を呼び出し、「辞めろ」と迫る異常》《「自民党」という組織はまるで「マフィア」のようだ》――。
SNS上でも驚きの声が尽きない。自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件で、最大派閥だった安倍派(清和政策研究会)でキックバックを始めたとされる頃に同派会長を務めていた森喜朗元首相(86)に対してだ。
衝撃の声が上がるきっかけとなったのは、同派座長だった塩谷立・元総務会長(74=自民離党)が13日のBS日テレに出演した際、森氏から裏金事件の責任を取り、議員辞職を含めて対応するよう迫られていたことを告白したからだ。
塩谷氏によると、辞職を迫られたのは1月下旬に森氏を訪ねた時だったといい、「聞き置いて、そのまま自分の中でしまっていた」と説明していた。とはいえ、ヤクザ組織ではあるまいし、すでに政界を引退している「一般人」から「現職の国会議員」が辞職を促された格好だ。塩谷氏は当然、快く思わなかったに違いない。
文藝春秋のスクープインタビュー「森喜朗元首相『裏金問題』真相を語る」では、この時の様子について、森氏が「ここはいったん議員辞職して次をねらったらどうかね。全責任を取るので仲間を救ってください、と申し出れば、君は立派だと光り輝くよ」などと語りかける場面が出てくる。言葉遣いは丁寧だが、見方を変えれば親分が子分を“恫喝”していると受け取られても不思議ではない。