「電流マッチ」ターザン後藤 下町スナック「FMW」で活動中
90年代、過激なファイトでプロレスファンから熱い支持を受けたFMW。そこで大仁田厚と「ノーロープ有刺鉄線電流爆破デスマッチ」を戦ったのがターザン後藤さんだ。この試合は今も語り草になっているが、後藤さん、今どうしているのか。
会ったのは東京スカイツリーでにぎわう東京の下町、墨田区京島にあるスナック「スーパーFMW茜」。“鬼神”と呼ばれたのがウソのような優しい目をしている。
「おかげで凄みが足りないって言われることがあるけどね。オレにはプロレスの師匠が2人いるんだ。ひとりはジャイアント馬場さん。馬場さんはレスラーはいくつもの顔を持ってないといけないと言ってた。もうひとりは“アラビアの怪人”ザ・シークで、彼は“24時間、自分はシークでいなきゃダメだ”が口グセだった。オレもどんな時でもプロレスラーとしての誇りを背負って生きてるよ」
10年に12人が所属する「スーパーFMW」なるプロレス団体を旗揚げ。墨田区周辺を拠点に活動している。
「ウチはプロレスが好きで好きでしょうがない、プロレスがなければ生きていく価値がないって人間の集まりなんだ。下町にこだわるのは下町が大好きだから。オレが墨田区八広に住み始めて7年。仲間に入れさせてもらってるよ。街を歩くと、後藤さ~んって声をかけられるし、興行にはいっぱい応援に来てくれる。下町からプロレスのトップを目指したいね」