<第2回>ソチ五輪団体戦前に感じた“メディアとの温度差”
そんな舞台裏があったのですが、ファンの方々の期待は想像以上でした。メディアの方にも「団体もメダルに届く」「メダルは男女のシングル次第」と報じられ、「周囲と私たちの温度差、何とかならないだろうか」。団体戦に挑む上で私も苦しみました。
チームの雰囲気を和ませてくれたのが、団体のトップを切って出場した羽生君でした。
(つづく)
※「キス&クライ」とはフィギュアスケートの大会で、演技を終えた選手が採点を待つ場所のこと。
▽すずき・あきこ 1985年3月28日、愛知県生まれ。6歳からスケートをはじめ、15歳で全日本選手権4位。東北福祉大に進学後、一時、摂食障害を患い休養。04年に復帰。10年バンクーバー五輪初出場。13年全日本選手権初優勝。14年ソチ五輪出場。今年3月の世界選手権を最後に現役を引退。