体感150kmの直球はホームベース上の“生命力”が素晴らしい
堀田賢慎(青森山田)
青森山田・堀田賢慎の全力投球を受けたのは、つい先週のことだ。
高校球児の3年秋……。プレッシャーから解放されて遊びたい時期だろうに、次の目標をにらんで練習を続ける。
高校生でこんなに整ったフォームで投げられるオーバーハンドなんて、そうはいない。均整抜群の体格、勝ち気そうなイケメン。投げる姿が「大谷(翔平)そっくり!」と驚いた人がいた。
低めがすごい。高校生の185センチのオーバーハンドで、低めにこれだけ強い速球を投げられる投手……。誰がいただろう。145キロ前後だろうが、捕球した体感は十分<150>。
立野同様、ホームベース上のボールの<生命力>が素晴らしい。初速と終速の差がほとんどないはずだ。
こういう<質>のボール、ほとんどプロで通用している。
大きな夢が広がる。共に、中央には無名だが、間違いなく素質はドラフト1位級だ。
▽ほった・けんしん 2001年、岩手県生まれ。185センチ、80キロ。右投げ右打ち。最速151キロ。球種はスライダー、チェンジアップ、カーブ、スプリット、ツーシーム。