プロ野球界も導入に温度差…「SGマーク」に対する誤認識

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 つまり、プロ野球選手はSGマークに守られず、ケガをしても損害賠償の対象外で、自己責任になるということです。にもかかわらず、それを理解せず、フェースガードの使用を推奨しない球団があります。それはSGの誤認識が原因。SGマークに対する認識の差が激しいなと思いましたね。

 別の球団からは「その問題に関わりたくないから直接選手と相談してください」と言ってくる人もいました。楽天さんはケガの予防という観点で、用具担当じゃなくトレーナーさんが担当してくれています。巨人も導入が早かった。球団によってかなりの温度差を感じています。

 フェースガードの耐久性を証明するため、今年1月、「一般財団法人日本車両検査協会」へ検査をお願いしました。SGマークを付けるヘルメットとNPBの試合球の測定をやっている会社です。

 衝撃吸収性試験では、速度30メートル/秒(時速108キロ)と速度40メートル/秒(時速144キロ)の2種類でテストを実施。硬式ボールを人頭模型に装着したヘルメットに衝突させたときの最大衝撃加速度を測りました。いずれもC―FLAP「なし」の場合より「あり」の方が数値が下がり、破損もなかった。数値が下がるということは衝撃を吸収したことを示し、数値が低いほど強度が増しているということ。つまり、C―FLAPをつけたほうが強度が強かったという結論が数値として出ているんです。

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