タイリーグで日本人監督直接対決 試合後に両指揮官を直撃
―――そばで一緒に仕事をされてみて、石井監督の凄みを感じるところは、どの辺りでしょうか?
「最初に驚いたのは、タイ人のニックネームを(初合流の)翌日には全員覚えてきたんです。日本人にとっては、馴染み難いものなので凄いなと思いましたよね。また柔軟に対応が早いと感じています。タイ人って怒られることが苦手じゃないですか。監督、ここは怒るだろうなと思ったタイミングでも寛容に受け止めることが出来る方なので、安心しています(笑い)。さすがは日本一、アジア一を経験された指導者、私も日々多くのことを学ばせてもらっていますよ。ディテールで勝負を分ける世界を経験されてきているので、新たな視点を与えて貰っています」
タイを良く知る加藤の言葉には共感させられることが多かった。チーム支給の夜食弁当を片手にチームバスへ乗り込む彼の後ろ姿から、サムットプラカーンの今季を占うキーパーソンになるだろう空気を感じた。
長いシーズンは始まったばかりだ。(文中敬称略)