組織委“コロナ五輪”エンブレムに抗議 米記者が反論寄稿

公開日: 更新日:

 組織委は「アスリートの感情」を大事にすると言っていますが、アスリートの命を軽視しています。日本国内に限らず、あらゆる医療関係者が「8月の五輪は危険」と警鐘を鳴らしてきたのに、組織委は来年8月に大会を敢行するつもりですからね。

 安倍政権小池都知事と組織委が五輪開催を最優先した結果、コロナ対策は後手に回りました。開催延期が決まってから感染者数が急増したのは、偶然ではないでしょう。早々に延期を決め、新型コロナに対応していたら、拡大は防げたかもしれません。

 加えて、五輪を巡る数々の疑惑は未解決のままです。JOCの田中英寿元副会長と暴力団との“黒い交際”疑惑について、政府の調査結果は未だに発表されていません。仏検察当局による捜査にまで発展したJOCの竹田恒和元会長の贈賄容疑もくすぶっています。

 五輪も新型コロナも、僕が愛する日本に不幸をもたらす「疫病」のようなもの。パロディーの五輪エンブレムを放射能のハザードシンボルのように使ってもいいのでは。

▽ジェイク・エーデルスタイン 大手新聞の元社会部記者。現在、米最大級のニュースサイト「デーリー・ビースト」の特派員。日本外国特派員協会メンバー。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

  2. 2
    鈴木誠也と吉田正尚が窮地…トレード浮上も引き取り手なし、大谷フィーバーの裏で価値大暴落

    鈴木誠也と吉田正尚が窮地…トレード浮上も引き取り手なし、大谷フィーバーの裏で価値大暴落

  3. 3
    悠仁さま「オックスフォード大進学」再浮上のナゼ…昆虫標本が充実した自然史博物館の存在

    悠仁さま「オックスフォード大進学」再浮上のナゼ…昆虫標本が充実した自然史博物館の存在

  4. 4
    なぜ大谷はチャンスに滅法弱くなったのか? 本人は力み否定も、得点圏での「悪癖」とは

    なぜ大谷はチャンスに滅法弱くなったのか? 本人は力み否定も、得点圏での「悪癖」とは

  5. 5
    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  1. 6
    猛チャージ石丸伸二候補に広がる危機感…広島からは「あんなぁ都知事に押し上げちゃいけん」

    猛チャージ石丸伸二候補に広がる危機感…広島からは「あんなぁ都知事に押し上げちゃいけん」

  2. 7
    「あぶない刑事」100万人突破で分かった…舘ひろし&柴田恭兵“昭和のスター”の凄みと刑事役の人材不足

    「あぶない刑事」100万人突破で分かった…舘ひろし&柴田恭兵“昭和のスター”の凄みと刑事役の人材不足

  3. 8
    大谷への「アジア人差別感情」は球宴ファン投票にも表れ…問題の根は深く心配な今後

    大谷への「アジア人差別感情」は球宴ファン投票にも表れ…問題の根は深く心配な今後

  4. 9
    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

  5. 10
    ロッテ佐々木朗希は“身内”からも嫌われた? 故障中とはいえ選手間投票でも球宴選外のトホホ

    ロッテ佐々木朗希は“身内”からも嫌われた? 故障中とはいえ選手間投票でも球宴選外のトホホ